背骨を真っ直ぐに・・・?
「姿勢を正す」とか、体操とかで「背筋を真っ直ぐに」とか、「背骨を真っ直ぐに」とか、言われた事ないですか?
私は、昔々に所属していた劇団の先輩から「正しい姿勢は壁に後頭部、背骨全て、足の後ろ側をつける」と言われた事があります。やってみた結果は、腰がどうしても隙間が開きます。そうして散々「あなたの姿勢は駄目だ、どうしてつけられないの?」みたいな・・・(苦笑)
いつも「私は芝居の勉強の為に〜円以上の投資をして来た!」って言う方だったので、若かった私は、「へぇーすごい、色々教えてもらおう!」って思ってたんですけど、今思うと、何の勉強していらしたんですか?勉強につぎ込むのはお金ではなく脳みそだったんじゃ・・・と、皮肉りたくもなります。人の話を鵜呑みにしてはいけないですね(笑)
今朝、道を歩いていて、急にこの事を思い出したんですよ。これは、ブログに書けって事か?っと思ったわけです。
で、立った時、壁に背骨全体が付くような立ち方は、全く、良くありません。
人間は、四つ足から二足歩行になった為に多大な体重と、動作による衝撃を分散させる為に、背骨(頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎)に一次湾曲、二次弯曲を持っています。
一次弯曲は、胸椎(肩から肋骨下位の場所)と仙椎( お尻の割れ目の上あたり)が後弯(背中側が膨らむ向きでの弯曲、胸椎が後弯し過ぎてしまうと猫背になりますね)しています。
二次弯曲は 、頸椎(首)と腰椎(腰)が、前弯しています。首と腰は、皆さん分かりやすいと思います。
この背骨のカーブは、二足歩行をする上で必要なものですから、失うと体のどこかに負担が集中します。最近ストレートネックって良く聞きますよね。(ってか、私もですが)
後弯し過ぎ、前弯し過ぎもまた同じ。猫背、反り腰ね。
ってなわけで、言葉のあやで誤解しないよう気を付けて下さい。
ヨガでも「背骨長ーく伸ばして」(これはまだ良いか)とか、「背骨真っ直ぐ保ったまま前屈」とか、言われます。
「背骨、真っ直ぐ」=「背骨、後弯しすぎない、前弯しすぎない、自然な弯曲」と、思って下さい。
そして、寝た状態だと、体重のかかり方が、違ってくるので、細々した話が違ってきます。
とにかく、人間の背骨には自然なカーブが必要だよ!って事で。
そういえば、あの先輩は、体痛めなかったかしら・・・